ガジェットオタクの魔本

とにかく魔法使いでありたい

【ガジェットトーク】Xiaomi 13Tを買った。

f:id:rollcake-r:20240225191100j:image

 

最近は中古市場でMate20Proを買ったりOnePlus Nordを買ったりiPhoneXRを買ったりと、なんだか2019年くらいで時間が止まってるかのような買い方をしていました。

 

たまには店舗に行って一番新しいiPhoneを触ったり最近出てるスマホのレビューも一通りチェックしていたのですが、カメラはLeica仕上がりのMate20Proで満足しちゃってたし、神ジューデンもOnePlusNordの50W充電でその凄さを体感してて、なんだか最近のスマホは心が踊らない。

 

そんな時にふと

「120Hzのスマホ持ってないなぁ」

「テザリング付けっぱなしに出来るからXaomiがいいなぁ」

と、なんとなくスマホを買いたくなり色々と漁り始めました。

 

そんな時に店舗の実機で出会ってしまったのがXiaomi13T。

 

初めはRedmi note11Proを買おうかと思った。

 

次にRedmi note12が欲しくなった。

 

でも見てしまったんだ。Xiaomi13Tの動きの良さを。

 

Xiaomi13Tは動きが良すぎる。

僕はiPadProが好きだ。愛してる。

 

iPadProはどんなスマホよりも高性能だし、AppleのUIはなんとも言えない動きの洗練された滑らかさがある。

SafariやTwitterをスクロールしている時に他のメーカーは読み込み待ち中などに動きが止まることがあるけれど、iPhoneやiPadは止まらない。

 

カクついているわけではないのだけれど、どうしても仕方ない読み込み待ち時間というのがスマホにはある。

Appleはこれを「読み込んでいなくてもいいから動く。止まらない」そういう優先度で設計している。

 

これが、今までのAndroidにはなかったんだ。

Androidの機種は、少なくとも僕が今まで触ってみた機種は全て「性能が良いからカクつかない」「カクつきたくなければ性能を上げろ」そういう設計をしていた。

多分、Androidというベースの時点で、そういう優先順位として設計されてしまっているんだ。

 

でもどうしても読み込みには「インターネットからの読み込み」があって、どんなに処理を早くしても、インターネットからの読み込み速度は速くできない。

だからまずは動くこと。それと並行して読み込んで欲しかったんだ。

 

これがXiaomi13Tでは完璧にiPhoneに寄せていた。おそらく、とにかくAppleの良いところを取り入れようとしたのだと思う。

 

Xiaomi13TはiPhoneと同じくらいにUIレスポンスを大切にしていた。

それどころか、iPhoneよりも滑らかで軽快に動く、そんな完璧なスマホだったんだ。

 

僕はこの実機を触った時にそれまでの他の機種との比較をやめ、迷わずこの機種を買った。

 

動作が速いということは性能が良いということではない。

Xiaomi13TのSoC、Dimensity 8200 Ultra は、決して最高スペックの処理能力ではない。iPhone15の半分くらいの性能しかないはずだ。

それで言えばGooglePixel8やXperia 1VやGalaxyS23とかとかの方がよっぽど性能がいい。

 

僕がスマホに求めていたのは性能の良さじゃなかった。

 

Xiaomi13Tは、

「タッチが軽い」「スクロールが軽い」「読み込みが止まらない」

 

これは全てUI設計の問題だった。

 

タッチが軽い、スクロールが軽い

水面を揺らすと、波紋ができる。

レーザーポインターで、猫を遊ばせる。

ランニングをした後に、自転車に乗る。

 

例えるならばこんな感じだ。

自分は最小限の指示をしているだけで、対象が期待通りに動く感覚。

 

Xiaomi13Tは画面が6.7インチとかなり大きい方だが、スクロールやスワイプをしているときの指の動きは5インチくらいのスマホを操作しているくらいに小さくて良い。

それくらい、小さい動きで画面が期待通りに動いてくれる。

 

少し弾いただけで、たくさんページをスクロールできるし、ほんの少し指で触れるだけで画面タップが成立する。

 

とにかくリアクションが早い。とにかく小さな動きで応えてくれる。

 

iPadの大きな画面を操作していても全く疲れないのと同じように、Xiaomi13Tも疲れない。

 

確実に遷移する

この子は何があろうとも、まずはリアクションすることを忘れない。

ページが読み込まずとも、まずは開く。

Webサイトも、サイズが判明した時点でまずはスクロールはさせてくれる。

 

とにかくこちらのコントロールを最大限に尊重してくれるのが素晴らしい。

かわいい。

 

なぜか通信も速い

Rakutenモバイルを使用している。楽天モバイルはband3しか対応していないので、それさえ対応してればどんなスマホであってもほぼ同じ速度になるはずだ。

 

だけどXiaomi13Tは何故かインターネットの通信速度が速い。

Twitterが早い、ネットサーフィンが早い、Youtubeが速い、テザリングも速い。

 

Redmi note11やMate20ProやM1iPadProでの通信と比べての話ではあるのだけれど、実際の通信速度も平均で1.2〜1.5倍程度の速さになるし、そもそも通信開始のタイミングも僅かに速いような気がしている。

同じような速度の時でもラグが少ない。

 

他のデバイスでは新しい通信を始めた時(Youtubeをタスクキル状態から開いた時やgoogleで検索した時など)に、わずかに「あ、さっきとは別のサーバーに通信ですね」というような「初回読み込みのラグ」が存在していた。

Google検索の一回めは遅く、2回目はほんの少し早い。そんな感じの差。

 

その差がXiaomi13Tにはない。いつでもちゃんとインターネットにつながっているかのような、いつも待機してますよというようなレスポンスの良さを感じる。

なんで他の機種にできないこのレスポンスがXiaomi13Tにはできるのか、それでいてなぜバッテリー消費が激しくないのか。

 

とりあえず、さすがXiaomi、ありがとう。素晴らしいプロダクトだ。

 

触覚フィードバックがエロい

なんだろう。ナビゲーションジェスチャーの時など、反応したタイミングでバイブレーションのフィードバックがあるのだけれど、このバイブレーションの大きさがなんともちょうどよく「ポコ」っとした感じの反応で。

Realforceや青軸キーボードなどの打鍵感の良いキーボードを押したときのような気持ち良さがある。

このチューニングがなんともちょうど良すぎて、気持ち酔いを通り越してもはやエロいの域に達している。

もう全てのタップにこのフィードバックをつけてくれ。

 

キーボードにGboardを使用するとこのフィードバック付きでキー入力が楽しめるのでおすすめだ。

 

設定が自由すぎ

Xiaomiは特になんでもさせてくれる。

テザリングをつけっぱなしにできるのが個人的には一番ありがたいのだけれど、テザリングをつけながらWi-Fiもオンにできたのは流石に意味がわからなかった。何に使うのかわからないけれど、こんなことができたのはこの機種が初めてだ。

 

タップして起動や持ち上げて起動、常時ディスプレイの表示やデザインなども充実している。

電源ボタン2回押しでライトが点けられるのは特に気に入った。

 

サウンドもなかなか細かいイコライザーがある。ここは少し詰めが甘くて、ちょっと他の部分を触ると簡単にズレてしまうので気に食わない。まあ設定があるだけ良しと思う。

 

バッテリー設定はハイパフォーマンスもあるし省電力もある。ハイパフォーマンスは特に恩恵を感じなくて、そもそも標準が十分にハイパフォーマンスなので良い。

 

重い

最近のスマホは軽い。

160〜180g程度が標準だと思うが、この機種は200gくらいある。

 

でも僕はこの重さが好きだ。

6.7インチならこのくらいの重さが妥当だと思うし、むしろこれより軽くするにはプラスチックパーツにしたり、バッテリーを少なくしたりする必要がある。

そんな軽さのために安っぽいパーツを使うよりも、しっかり金属パーツも大きいバッテリーも強いガラスもどしどし使って高品質に仕上げてくれる方がありがたい。

 

この重さにはそれだけ中身がずっしり詰まったものを使っているような、すごく良い重厚感を感じる。

 

不満点 カメラ

とっても褒めているのだけれど、不満点もいくつかあった。

 

カメラが良くない。Xiaomi13Tよりも、Mate20Proの方が綺麗な写真が撮れる。フィルターや仕上げの問題で、マニュアルモードでコントラストや彩度や色温度を調整してあげると同じくらい綺麗に撮れるのだけれど、それでもパッと開いてどんな状況でも完璧な絵が作れるMate20Proが素晴らしかった。

 

もしかしたらグローバル版のLeica提携モデルであれば良いのかもしれないけれど、とりあえず国内版は良くない。

味付けのないフラットな撮影ができるかと思ってメルカリの商品撮影に使って見たけれど、どうも奥がぼやけたり明るさがフラットにならなくて黒潰れしたりとうまくいかない。なんとも良いところの見つけにくい微妙なカメラだった。

50MPの超解像度モードで撮影すると、そこはMate20Proよりも優れているので、マニュアルモードであればわずかに優れている撮影をすることもできる。これはかなり上手に設定して上げればの話。

設定オタクで絵描きの僕でなんとか綺麗にできる程度で、まあ普通の人が普通に使えば普通の写真しか撮れない。スマホにしては解像度が高い写真が撮れるのが唯一の良いところ。

 

あとカメラが爆音。これはちょっとカメラ使うのをためらうレベルなので勘弁してほしい。音が変えられることと、小難しい設定を頑張れば消せることが唯一の救い。

 

あと結露問題。

僕はカメラにカバーガラスをつけて緩和できているのか、まだ結露したことはない。けれどそのせいでせっかく完全防水なのに風呂で使うのをためらってしまうのは少し勿体無い。

まあそれでも僕は風呂でも使う。結露したらその時は仕方ない。

 

不満点 画面がフラット

曲面が良かった。

ジェスチャーナビゲーションを使っていて、横からのスワイプジェスチャーで一つ戻るのだが、これはMate20Proで使っている感じの曲面ディスプレイの方が良かった。そのほうが触りやすい。

 

ラウンドエッジ加工のガラスフィルムをつけてなんとか緩和している。

付属のTPUケースがなかなか相性良く、幸いあんまり気にならない。

ケース無し運用がしたかったので曲面が良かったが、なんとか許容範囲になった。

 

総評:推し。

好きすぎてつらい。

スマホでTwitterとネットサーフィンをするためにはこれ以上に素晴らしいスマホはこの世に存在しない。

おそらくこの世に存在するスマホの中で最上位クラスにレスポンスがよく、読み込み速度が速い。

画面も120Hzリフレッシュレートでスクロール中でも文字が読めるくらいにネット文字を読むことに適してる。

 

ゲームを動かしたいとか、作業スピードが速いとか、そういうことは僕はiPadProでやっているので、スマホはスマホでネットサーフィンが早ければなんでもいい。ただその要求を完璧に満たしてくれる最高の機種だった。

 

欲を言えばあとはカメラさえ良ければ。カメラがLeicaレンズのHuaweiシリーズのような作風になってくれればもう全くいうことはなかったんだけれど。

まあそれはXiaomi14とか、ハイエンドの方のお仕事なので。予算のない僕にはこのくらいが限界。また予算ができたら、次はXiaomiの一番高い機種を買おうと思う。

 

 

 

 

↓非常に良かったラウンドエッジのガラスフィルム。カメラ側もガラス。