自作PCをいっぱい作ったり古いPCをリメイクして使ったりしているガジェットに強いロールケーキさんです。
パソコンって分からないことだらけで、「これをやったらパソコンが壊れるんじゃないか」とか「ウィルス対策しないとパソコンが壊されるんじゃないか」とか勘違いしている人が多いと思うので、
そんな「パソコンが壊れるかも」という不安をなくすための記事を書きましょう
ハードウェアはなかなか壊れない
まずパソコンは
ハードウェアとソフトウェア
で動いている。
ハードウェアとは機械そのもののことで、これは壁に投げつけたり川に投げ込んだり、火であぶったりしない限り壊れることはない。
今の例はなかなか極端だけど、まあ普通に使っていて「持ち運ぶときに落とした」とか「ジュースをこぼした」とか「モニターにひびが入った」とか。あと「使いすぎてずっと高温になってた」とか
そういう時にハードウェアは壊れる。
だから、ノートパソコンはよく壊れるんだ。
5年も使っていればどこかしら不調が出てきて、7,8年経てば大体壊れる。10年間壊れないなんてむしろそれはパソコンを全然使っていないということだろう。
逆にデスクトップパソコンは全然壊れない。
基本的に動かさないし、本体も大きくて排熱がしっかりしているからなかなか壊れることはない。それこそ10年くらい持つ。
すぐ壊れるのはソフトウェア
ハードウェアはOS(オペレーティングシステム)の指示に従って動いている。
OSというのはWindowsとかMacOSとかのことで、OSがパソコンの動かし方を知っていて、「パソコンの電源を入れたらいつものデスクトップ画面まで導いてくれる」「ゲームとかブラウザとかアプリケーションを動かしてくれる」「カメラやWi-Fi、スピーカーマイクを動かしてくれる」のがOSだ。
このOSは全部プログラムデータでできていて、「電源を入れたら一番最初に動き始めるプログラム」なんだ。
OSはデータだからHDD(ハードディスク)とかSSDに入っていて、USBとかDVDに入っているOSでもパソコンを動かすことができる。
このOSが簡単に壊れちゃうんだ。
USBメモリのデータが破損したとか、DVDが傷ついて一部読み込めないとか、そういう感覚でパソコンのOSもすぐに破損してしまう。
ちょっとデータが抜け落ちたくらいなら大丈夫なんだけど、「ハードウェアやアプリケーションを動かすために必要な重要部分」が抜け落ちると
「Windowsは動作を停止しました」が頻繁に出てきたり
「ブルースクリーン(Windowsがちゃんと起動できずに出てくる画面)」が出たりする。
そうするとPC修理店に行ったり、買い替えたりする人が多いんだけれどちょっとまって
OSが壊れたならまた入れ直せばいいんだ。
これさえできればデスクトップパソコンの寿命は10年になる。
USBで動くOSとか、ハードディスクにOSを入れなおすためのUSB,DVDとかを持っておけばいつOSが壊れても安心だ。
セキュリティ
もう1つの心配事と言えばウィルス
パソコンが破壊されるんじゃないかとか、個人情報が盗まれるとか
そういう心配はまあ普通の人普通のパソコンにはいらない。
パソコンが破壊されるウィルス
こんなのはほとんどないんです。
機械を破壊するなら「ファンを停止して発熱させる」とか「ハードディスクやファンを最高速度で回し続ける」とか物理的に物を動かさないと機械は壊れないから、そういうウィルスを作ること自体難しいのと、「知らない人のパソコンを壊しても金にならない」から作る人がいない。
だからこっちの心配はしない事にしよう。
ただ壊せるのがシステムや普段使うアプリケーション、写真や音楽データなど。
だからデータバックアップとシステム復旧のことは覚えるべきだ。
クレジットカードや個人情報を盗むウィルスや詐欺サイト
これはある。広告のフリをして出てきたり、「お使いのPCは危険な状態です」とか言ってカード情報を入力させようとする。
パソコンを3年以上使っている人は1度くらい出会ったことがあるだろう
こういうウィルスやサイトは「直接入力させて送信」させようとする。
「ほかのウェブサイトやアプリケーションに入力するところを覗き見」して盗むことは出来ないから、入力するときにだけ周りをよく見て気を付けていればいい
送信先の会社やサイトを信頼していいかどうかが一番重要だ。
この辺りはユーザーのリテラシーが必要になるから、よくわかんないという人や、会社、子供が使うパソコンなどはやっぱりセキュリティを入れた方がいいのかもしれない。
パソコンの中に入り込むウィルス
これもよくあるパターンだ。
ダウンロードページで、「ダウンロードボタンのフリをした広告」をうっかり押してしまって入り込む
これも経験したことが多いんじゃないだろうか。
「無料ダウンロード」の落とし穴だよね。このウィルス広告から収入をもらっているから無料配信しても収益が上がるんだ。
これはダウンロードしてインストールしちゃうともうパソコンが起動時からずっと広告だらけになって大変だ。
場合によってはパソコンとして使えなくなるようなウィルスもいる。
とはいえパソコン自体が壊れるわけじゃないのでこれも簡単に直すことができる。
ウィルスをプログラムやドキュメントフォルダの中から見つけ出してきてきれいにアンインストールできればいいのだけど普通の人には難しいだろう。
だからこの場合もOSの再インストールをしてすべて解決してしまおう。
OSを直す方法
OSを修復するんじゃなくて、OSを入れ直す話。
一回データを全部消して、OSだけを入れれば買った時と同じパソコンとして機能するからね。
やり方は大きく分けて3通り
普通に初期化
パソコンが動く状態であれば設定から初期化すればシステム関係のトラブルの原因はだいたい解決する。
エラーが頻繁にでるとかウィルスが出たとか、そういう時はとりあえず初期化でだいたい解決。
データを残して初期化することもできるからとりあえずこれができるなら一番簡単。
付属のリカバリ用DVDを使って復旧する
リカバリディスクと呼ばれるものがあって、それがUSBだったりDVDだったり、パソコンの中に入ってたりするのだけど、そこから工場出荷時の状態に戻すのが完璧だ。
本当に買った時の状態に戻るからトラブルも起きにくい。
クリーンインストール
OSをUSBとかDVDで用意して、空にしたストレージ(HDDやSSD)にインストールする。
メーカー製ソフトがない綺麗なOSをインストール出来る。
これが一番難易度が高いが、自分で調べながらできる人にはこれをお勧めしよう
Windows10は決して悪いOSじゃない
世間では「MacOSがいい」だとか「Windowsは使いづらい」とか「Windowsは遅い」だとか言われているけれどそれはもっと別なところに原因がある。
これは「iPhoneが良くてAndroidはダメ」って話によく似ているのだけれど、
そもそも「Windows」を使っている人が一番多くてプロも初心者も高スペックPCも低スペックPCでもみんなWindowsを使っているから必然的に低評価になりやすいんだ。
OSとしての評価
MacOSやLinux系のOSと違って「誰でもどんなパソコンでも」という想定で作られている。
だから余計な機能があったり、逆に高機能標準ソフトがなかったりと、やっぱり他のOSと比べると不便な点もある。
でも余計な機能があったところでそれはパソコンが遅いだけの問題でOSが悪いということにはならない。パソコンが悪い。
高機能ソフトがないのはストレージを圧迫しない+コストを抑えるという点でこれは仕方ないことだ。必要なら後から入れるのが当然で、高機能ソフトは欲しい人がお金を払って手に入れなきゃいけない。
逆にOSにしかできないことや後からソフトを入れていては不便なことというのはしっかり機能としてつけてくれている。
これが必要かどうかは人によるかもしれないけれど少なくとも2009年に作られたWindows7よりは世の中に適応したOSになっている。
パソコンをパソコンとして美しく動作させて、いろんなアプリケーションを美しく動かせるようにするのがOSの役目だ。
Windows10はその役割をしっかり果たせるOSと言える。
確かにMacOSには美しさで少し劣るかもしれないけどね
Macが評価される理由
もちろんUIが良かったりフォントが良かったり、デザインが良かったりっていうのは確かに評価されていいすばらしい要素なのだけどそれ以上に
SSD標準搭載
これが7,8割だと思っている。
SSDが出始めたころからすでにMacのOSは基本SSDに入っていた。(のだと思う)
僕がパソコンを好きになったのは2011年くらいだからそれより前の情報なんて全然知らないけれど、漠然と「SSDは2010年前後くらいに出始めて?Macbook Air 2011モデルにはSSDが標準搭載されている」くらいのことを知っている。
まあとにかくMacが評価されるのはそこにあるはずだ。
どんな人でもMacを買うことで必然的にSSDで動いてるパソコンを買うことになる
今までHDDで動いているものしか知らなかった人たちは感動するだろう「さすがMacだ」って。本当は「さすがSSDだ」って言うべきなのに。
SSDさえあればいい
パソコンに詳しくない人でも名前くらいは聞いたことがあるだろう。
読み書き速度がHDDと比べ物にならないくらい早いストレージだ。
そして基本的に劣化しない。
だから起動はだいたい20秒くらいだし、そもそもいちいち電源を落とす必要はないし、アプリケーションの起動もかなり速くて、何年使っても買った時と同じ速さで使える。
SSDさえ入っていればだいたい今のスマホよりも速くて使い勝手がいい。
これだけの恩恵がSSDにはある。
SSDを積んでさえいればWindowsも決して遅いOSなんかじゃないんだ。
Windows10を手軽に手に入れよう
OSはWindows10が誰でも公式サイトからダウンロード出来るので、そこからWindows10インストーラーを手に入れよう。
Windows7以降のパソコンならそのライセンスでだいたい通る
VISTA以前のPCでもWindows10インストールはできるのでライセンス無し版で使うことをオススメする。
ライセンスなしWindows10でもOSとしての仕事はしっかりやってくれるが、「美しさ」が損なわれる。
具体的には右下に「ライセンス無し」の文字が出続けたり「壁紙が変えられない」だったりと動作には関係ないけれど美しさが減る
というのがライセンス無し版の特徴だ。お金があるならライセンスを買うか、最初からWindows(7以降)+SSDが入っているパソコンを買おう
そしてもしWindows10をインストール出来ないパソコンであればさすがに買い替えた方がいいという事だ。
ちなみに僕はMacに入れたWindows10でライセンス無し版を使っている。動作に不満はあんまりない。
無料のLinuxを使うよりよっぽど使い勝手が良くて機能が充実しているからね。
そういうわけで初期化やOSインストールに慣れよう
初期化とOSインストールは全然特別な作業じゃない。
みんなもスマホが調子悪かったら初期化したりアプリを消したりするでしょう
そういう感覚でOSの直し方だけ覚えていればパソコンを長持ちさせやすくなる
必要なデータのバックアップさえ取っておけばいつ中身を殻にしても大丈夫だから、ちょっと「おかしいな?」と思ったらとりあえず初期化してみればいい。
それでだいたいのトラブルは解決だ。
意外とキーボードやマウスが動かなかったり無線の調子が悪い時でもシステムエラーのせいだったりするからね。